2009年4月23日

TokayGeckoAward2009vol.8

グランプリはどの作品に!?プロを目指す作家たちへの応援公募展。
||Exhibition site||
in Fukuoka/2009,4,19/free/at GALERIE RECOLTE

浄水通沿い地下にある落ち着いた雰囲気のギャラリーレコルテ。中に一歩入ると、いろんなジャンルの作品で賑わっていた。この中から、観覧者の投票によりグランプリが決定されるらしい。大学の後輩である平岡昌也君(通称ひらりん)に案内をもらい最終日滑り込みで足を運んできた。私の個人的な意見だが、ひらりんの作品はお菓子の様でとても好きだ。

こうして色々な作家の色々な作品を目の前にすると、多くのアーティストの存在を実感する。本当にこの世の中には沢山のアーティストがいて、日々何かしらの創造物が出来上がっているんだろうとふと思う。その創造物と生きている間にどれくらい会うことができるのか。その挑戦にとりあえず映像と書籍で挑戦している。そういうわけで、今回は25人のアーティストの創造物と出会った。様々なジャンルである。一票を入れる為の鑑賞となり変に構えてしまう。でも結局は好み、好きか嫌いかで一票を入れさせてもらった。ただ、「1番嫌いな作品」の記入欄もあったが必要性がいまいちわからない。

25個の中に、映像作品が1つあった。やはり、映像作品は見せ方が難しいなと感じる。映像を最初から最後まで見るのはなかなか我慢がいるものだから。

だれが、グランプリに輝くのか楽しみだ。

09,04,16

2009年4月22日

レオナール・フジタ展


おかっぱヘアーに丸めがね。去年、たまたまつけたTVのモニターに映る藤田嗣治(以下フジタ氏)の風貌に釘付けになった。パリを魅了した異邦人。画家。

レオナール・フジタ展 オフィシャルサイト
in Fukuoka/2009,4,16/¥1,300/at Fukuoka Art Museum


平日の福岡の美術館にしては人が多い展覧会会場。フジタ氏の人気を感じつつ会場に足を踏み入れた。会場は大きく4つに分けて作品を展示。(以下参照)
・第一章 スタイルの確立 ー「素晴らしき乳白色の地」の誕生
・第二章 群像表現への挑戦 ー 幻の大作とその周辺
・第三章 ラ・メンゾ=アトリエ・フジタ ー エソンヌでの晩年
・第四章 シャペル・フジタ ー キリスト教への改宗と宗教画

第一章では「乳白色」よりもバックに塗られた「黒色」に目を奪われた。特に作品『横たわる裸婦と猫』の「黒色」には漆喰の様な深みと艶で驚いた。この「黒色」は実物を見なければ味わえない。また、フジタ氏の作品にはデザインを感じた。例えば、作品『タピスリーの裸婦』のバックの模様の存在感や全体のバランスはこのまま女性用商品の広告になりそうだ。自画像画にもフジタ氏のセンスの良さがうかがえる。

第二章は幻の大作が並ぶ。だまし絵の様な見れば見る程新しい発見がありそうな不思議な作品である。それから、未完の作品「馬とライオン」が続く。未完の作品の展示を見たのは生まれてこのかた初めての気がする。この作品を途中で放棄した理由とフジタ氏本人が未完のまま大切に保管していたとのこと。未完なりの物語がある作品として、とても興味深かった。そして、第二章は猫の絵で終わる。フジタ氏の絵には猫が至る所に登場する。とにかく、描写が素晴らしい。毛が細かく描かれフワフワとした触感が伝わってくる。

第三章に入ると、絵画よりも工作の作品が多く並ぶ。食器や家具、ミニチュア模型など多彩なフジタ氏を見せつけられた。文句無しのかわいさである。フジタ氏60代以降。

第四章の空間がいちばん好きだった。教会に見立てた会場である。静かな音が映像からうっすらもれており、美術館に音楽があるのも悪くない気がした。絵は上の方にあり見上げてみる形になる。いつか足を運びたいフジタ氏が構想、建設した「平和の聖母礼拝堂」。フジタ氏のエッセイ本でも述べられているが、戦争と縁多かったフジタ氏だからこそ思う平和への強い思いもこの礼拝堂には込められているように感じる。

戦争画が見れなかった事は残念であったが、今回の展覧会を通して表現者フジタ氏の自由な発想とセンスの良さを体感し、改めて実感した。


追伸:藤田最後の妻藤田君代さんが2009年4月2日永眠(98歳)。ご冥福をお祈りいたします。


 

白井剛演出作品「blueLion」

    ダンスと他者、ダンスと音楽、ダンスと言葉。
    それぞれの関係を手がかりに、“ダンスツルギー”(=ダンスの振付方法)の発明に挑む、
    白井剛2年ぶりの新作。(
福岡市文化芸術振興財団 FFCC // 最新ニュースより)

in Fukuoka/2009,4,16/19:00st/¥2,000/at IMS

無機質な様で、実はだまし絵の様な空間。そこに照明の効果が加わりさらに7変化をする空間に心奪われた。その空間に2人のダンサーがゆっくりと時を刻み、4人の演奏者がリズムを刻む。淡々と淡々と刻まれていく。約2時間。以上6人の表現者は計算された動きで様々な空間を作り上げていく。動きと空間が強く共存している舞台に感じた。また、ダンサーの寺田みさこさんの動きには、不思議なユーモアと美しさが共存しており魅力的だった。


作品について福岡市文化芸術振興財団 FFCC // 最新ニュースより)
2000年「バニョレ国際振付賞」受賞、2006年「トヨタコレオグラフィーアワード」グランプリ受賞の振付家・ダンサー白井剛が、京都芸術センターで 2ヶ月のレジデンスを行い、自身2年ぶりとなる新作を発表します。京都での初演、フェスティバル/トーキョーでの東京公演を経て、福岡へ巡演します。
ミュージシャンによるライブ演奏を交え、寺田みさこ、鈴木ユキオといった実力派ダンサーを得て、ダンス作品の論理と手法を根本から問い直し、独自の“振付”の発明に向けた新たな展開へ挑みます。


キャスト/スタッフ
構成・演出・振付 / 白井 剛
出演 /寺田みさこ(ダンス)
    鈴木ユキオ(ダンス)
    イノウエユウジ a.k.a dill(ピアノ)
    高橋美和子(ヴォーカル)
    寺田ちはる(アコーディオン)
    寺田敏雄(ギター)
作曲 /イノウエユウジ a.k.a.dill
振付補佐/ 岡本真理子
映像・演出補佐/ 相模友士郎
舞台監督 /夏目雅也
照明 /吉本有輝子
音響 /宮田充規
衣裳 /佐藤麻由(PLUSQUEHABI)
制作協力 /ハイウッド、小倉由佳子

Centre Pompidou


地元の人曰く、
今世紀最高の展示。

「SAMUEL BECKETT」展。



荷物チェックから始まるCentre Pompidou入り口。土日ともなれば、ディズニーランド並みの行列ができるそうだ。Centre Pompidouはフリーパスで10ユーロ(¥1,600ぐらい)。因に、フランスは毎月第一日曜日は美術館の入場料が無料との事。中はとにかく広い。丸一日時間を持って訪れた方がいいかもしれない。私は時間もなかったので、真っ先に5Fの「SAMUEL BECKETT」展へ。またまた蛇足だが、同フロワーにあるレストランがこれまた洒落ている。胃袋の様なオブジェの中で食事している。パリ市内を一望しつつ。さて、話を「SAMUEL BECKETT」展へ。中に入ると、細長い通路の奥に言葉を発する口のみをクローズアップして映した、ばかでかい映像に目が奪われる。その細い通路の片壁にはスピーカーがつけられておりフランス語で何やら複数の人間がしゃべっている。正直、「SAMUEL BECKETT」は何者かも知らず展覧館に行ったのだが、彼の虜になってしまった。劇作家・小説家という事で作品が映像の形中心で展示されていた。シュールな作品が多くダリの映像作品等を彷彿とさせた。展示方法もセンスがいい凝りようで口が開きっぱなだった。かなりのコストをかけている。誰かも知らない作家を虜にしてしまうぐらい上手い展示方法だと思った。ただ映像を流していない。上映方法に一工夫してある。映像作品も多い事もあり人が少ない時間帯を狙っていくのがベストだと思う。果たしてそんな時間があるのか不明だが。私が行った平日の午前中(雨)は少ないとは言えないが、ストレスなく見れた。同時展示されていた「BRUCE NAUMAN」の映像作品も面白かった。股の間に蛍光灯挟んだ男性を固定カメラで撮影した実験映像等。
補足:0階にある本屋さんは宝箱です。

Dance Box 07+VERSION CLIP

Title "be here now" / Chie Matsuoka (dance) , Yumi Sonoda (video)


若手ダンサーの発表の場
与えられた10分内で自分の体のみを使用し表現する。
Dance Box 07+VERSION CLIP
in France/2007,3,27/19:30st/7 €/at TENRI

 暗転を合図に、ひとりの表現が終わり・始まる。テンポの良さに加えバラバラな個性からなるプログラム。10分間の演出も見所。「ショート・ムーヴィー」ならぬ、「ショート・ダンス」。非常に面白かった。体の表現の素晴らしさを直球で受け止めた。そこでは、美術も映像ももしかすると音楽も照明も余計なもののように思えた。鍛えられた体、筋肉の動き、声、全てその人自身から出てくる表現。それだけで十分だった。見ていて興奮した。これらを目にして、身体表現と対等に映像作品を絡ませる意味を考えさせられた。余計なものを余計なもでなくす。
 そんな中、on time one time | アートスペース千代福と近い作品で参加。映像と舞踏とメトロノームの音のみ。映像のうけは良かったが、舞踏と映像が一つの作品として成り立ってはいなかったようだ。強い方の印象が残ってしまうと言う意見。確かに、舞踏に興味がある人は舞踏の印象しか残っていない。「そこに二つが共存する意味とは」いや〜、初心に戻った気分。
 遠い土地パリにて活動する刺激的な日本人も沢山参加していた。確かtamaruさんと呼ばれていた女性。このダンサーは演出から動き、体の作りまで私好みだった。人見知りが生じて、話せていない・・・。Ippei HOSAKAさん男性。このダンサーはまさしく白塗り「舞踏」だった。障害者を思わせる様な顔の表情。二人とも現実からトリップさせてくれる程力強いパフォーマンスだった。彼らを見てこれまた初心に戻る。また、拠点を東京からパリに移し活動しているKEIKO IGUCHIさん。目が大きく綺麗な人だ。女性2人で86B210というカンパニーを立ち上げているそうだ。残念ながらIGUCHIさんのパフォーマンスは見れなかったが、7/17.18.19に東京麻布にて公演をおこなうということなので見に行こうと思っている。財布と相談して...。
 フランスでは舞踏が流行っているとのこと。特に山海塾が。山海塾以外は舞踏ではないという人もいるそうだ。確かに、会場でもあった「TENRI」にも数多くの舞踏関係のフライヤーが見られた。

2007,03




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