
一つの謎が解かれれば、その十倍の謎がそこから発生する
(by 手塚治虫『未来へのことば』)
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in Fukuoka/
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とにもかくにも、井上氏の絵の上手さには圧巻である。漫画家も職人だと気づかされた。そして熊本現代美術館の館長桜井武さんも言っているが、「井上氏の漫画の世界はアートだ」と思えた展示だった。漫画の新しい見方だ。下手にハリウッドでリメイクされるよりこちらの方が数倍いい。
ギャラリーも素敵でとても雰囲気がある。その雰囲気とふたりの作品がとてもマッチしており自然に存在していた。「空間によってそこに存在するものの見え方も変わってくる。」連れの友人が言った言葉が納得できる場所である。ギャラリーの建物もふたりの作品も「人の手でじっくりとつくられたもの=手作り」という共通点がマッチ度を高めているのだろう。あたたかくて落ち着く空間である。共にものをつくり、共に展覧会を開催する姉妹を素直に羨ましく思った。
姉の美音は陶芸家である。6年間沖縄で修行を積み去年2008年から福岡に戻り「美音陶房」を設立。今回は帰福後2度目の展覧会であるが、私は今回初めて美音の作品を見る。美音の人柄が表れた味のある作品である。派手じゃないけどしっかりとした個性がある。こうして作品を見ると普段会っている友人としてではなく1人の職人として尊敬する。
そして、美音にそっくりな妹仁美ちゃん。手の形から髪の質感までそっくり。仁美ちゃんは東京で服飾を学び現在は福岡で「fujico-fujico」というブランドをつくり活動。染色して小物から洋服まで器用につくっている。帯でつくったバックや、染色した布で作った足袋など面白い作品が並ぶ。使わなくなった帯を「fujico-fujico」に持ち込んでバックを作ってもらう事も可能とのこと。オーダーメイドだからこの世に1点もの、自慢げに身につけてまちに出たくなる。
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いつも楽しそうにしている素敵な知人の姉さんたちが、何やら素敵なことをやらかすようなので陶器市で賑わう有田まで行って来た。陶器市は初体験で市場の広さに驚いた。こんなに陶器があるとテンションも上がる。前後左右どこを向いても陶器陶器陶器である。こんなにもどこから湧いてきたのだろう。しかも、陶器に負けじと人も多い。そのため休憩場所が足りていない。休むのも一苦労。トイレするのも一苦労。だけどまた来たくなる場所である。次回は、日焼け対策と軍手をしていこう。今回は¥50の湯のみや茶碗を計6個しめて¥300なり。
陶器市場の通りから少し外れると、「トトロ」に出てきそうな緑が多いなんとも味のある場所になる。陶器市以外でも裏道探索をしても面白そうである。昔のままの状態で放置された建物につると言う名のデコレーションがついた家などが立ち並ぶ細い路が連なる。狐につままれそうな恐怖感も感じる路地裏は、何か面白そうなことができそうでイマジネーションも膨らむ。
そうこうして陶器市場の中間地点までくると赤絵町の家に到着。1Fは陶器が並ぶギャラリーで2Fに上ると絵本が沢山目に飛び込んでくる。絵本カーニバル(協力;九州大学感性融合デザインセンター)の空間になっており、畳にくつろぎつつそれらの絵本を堪能できる。やはり日本人、畳はとても落ち着く。その奥には、廃材PROJECTの面白い家具や小物、またバックや自然食品、アート作品などが所狭しと展示してあった。展示方法もタンスの引き出しを無造作に積み重ねたりと面白い工夫が見られた。この展示ディスプレイを手がけていたのが余田さんという快活な女性である。ディスプレイと映像やアートを自然に絡ませた展示をしたいと、興味深い話を聞かせてもらった。また、余田さんが振る舞っていたオリーブオイルとソルトと豆腐の1品が絶品。ただ、豆腐にオイルとソルトをかけているだけなのに満足する味。素材そのものが良いものであるからこそできる1品である。酒のつまみにもいい。
さらに奥に行くとカウンターがあり、酒と料理が振る舞われた。料理はるぅさんが手がけていた。ユーモアがあり見た目にも楽しく、そして素晴らしく美味しかった。黒いご飯でチーズをくるんだ品は、初めて食べた味で病み付きになった。るぅさんは教師からデザイナーになり、今は料理にと凄く明るくアクティブな女性である。そして、この企画を従兄弟と立てた佐々さんも魅力たっぷりな女性である。人を動かす力が凄い。そんな魅力的な人達に大勢の魅力的な人達が集り、賑やかな大人の遊び場になっていた。そんな素敵な場に、私も映像を流させてもらった。
今年も早いものでイメージフォーラム・フェスティバルの季節の到来。なかなか見れない映像作品が見れることで、昔から大好きなイベントの一つだ。しかし、毎年驚く程人が少ない。平日の昼間であったり場所の問題もあるだろうが。とてももったいないことだ。