2009年9月26日

阿修羅展

九州初/空前絶後/ガラスケース無し
in Fukuoka/2009,7,14~9,27/¥1.300/at 九州国立博物館


太宰天満宮に久々に足を運ぶ。退屈そうな猿を横目に阿修羅展が開催されている九州国立博物館に足早に進む。噂には聞いていたが、来場者数が半端ない多さだ。それは、電車の混み具合からひしひしと伝わってきた。10時くらいに着いたのだが、すでに90分待ちだった。熊本現代美術館の井上雄彦展でも長蛇に列に並んだ事を思い出す。

やっとの事、中に入るとやはりひとヒト人・・・。ショッピングセンターのバーゲンのようだ。一番の売れ筋はやはり阿修羅像。360度阿修羅像の周りを多くの人が取り囲み、崇拝のまなざしで見上げる。そして、会場スタッフが「では、左に15歩移動します。1、2,3、、、、」のかけ声に、巨大おしくらまんじゅうのごとく、ひしめき合いながら移動する。阿修羅像よりも周りの人たちが興味深かった。なので私も、巨大おしくらまんじゅうに参加した。にしても、阿修羅は小さいお方だった。
阿修羅の同じ会場には、他にも像が8体程並ぶ。遠巻きに全体を見渡すと9体の像が暗闇に浮かびあがるように見える。照明の光が銅像の肌と相性が良いようで、9体の像は展示物じゃないように自然に存在する。神秘的な展示空間だ。そんな中で、お坊さんとすれちがい何となく心の中で一礼をした。

次のブロックには、四天王が待ち構えていた。木像とは思えぬ、リアルさと迫力。踏みつけられている怪獣の表情がなおの事、四天王の強さを強調する。四天王を前にして、ハリウッド映画なみに四天王が動き出して観客を襲うシーンを思い浮かべた。
その四天王の先には、巨大大仏の頭が待ち構えている。その大仏を真ん中に、左右にも小さな大仏が並ぶ。見上げる位置にある白いディスプレイ台に並び、有名ブランド店の様なシャレた展示だ。
全ての像は、人の手によって生み出され何百年もこの世にいる。像を生み出した職人達はもうこの世にいないが、それらの像が存在する限り職人達の存在を感じる。彼らの高い技術力に頭が下がる。大仏さん達を目の前に、昔の方が芸術はごく自然に身近であった気がした。

最後のブロックには、バーチャル映像が見れた。内容よりも、4Kプロジェクターの画像のきれいさにたまげた。プロジェクターの画質とは思えない、くっきりとした美しさ。

最古と最新を体感できた展覧会だった。

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