2009年9月29日

さかな公団「宵の唇」


北九州芸術劇場が今注目すべき劇団や作品をバックアップする企画
ツドエmeets北九州」vol,1
tobugeki-union さかな公団004号室「宵の唇」
in kitakyusyu/2009,9,25~9,27/¥2.000/at 北九州芸術劇場


人の会話が重なり合うとオーケストラのチューニングを連想させる。
「いろんな楽器が重なり合う=いろんな人の声が重なり合う」
劇の始まりは、暗闇に広がる会話の重なり合いだった。
その重なり合いを、一つ一つひもとくように場面が展開していく。

喫茶店をイメージした2畳ぐらいのステージを中心に紐の波紋が広がっている。そんなシンプルな舞台とは対照的に癖の強い女優5人が、女を捨てんばかりの勢いで様々な話を繰り広げる。その様は、滑稽で笑いをそそぐ。普段何気なくしている「おしゃべり」を客観的に淡々と聞くのも面白い。ドラマティクな展開もないけれど共感するところもあり、知らず知らずの間に舞台へ入り込む。映画で言うと、ジムジャームッシュ監督「コーヒーアンドシュガレット」みたいな感じ。場面のつなぎ方や役者の動きがアニメーションを見ている感覚にさせた。コマで形成されている舞台の様で、演劇にあまり縁がない自分も楽しめた作品であった。ただ一つ欲を言えば、役者のキャラと負けなくらい奇抜な空間の使い方もして良かったのではないかなとふと思ったりもする。ステージと向き合い観客が座るのではなく、喫茶店のように役者と観客が配置されるなどなど。

最後は照明デザインがとても印象的なコマだった。

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